西洋医学とは別の観点を持った医学として、以下を知っています。
・漢方
・鍼灸
・アーユルヴェーダ(インドの伝統医学)
他にも有ると思いますが・・・
すい臓がんのレベル4と診断された妻は
化学療法(西洋医学)を選びませんでした。
でも、何もしないで放っている訳ではありません。
すぐに知り合いの鍼灸医のもとに通い始めました。
そして漢方の処方も受けています。
西洋医学は疾病が発生した箇所に集中して治療します。
漢方、鍼灸、アーユルヴェーダは体全体のバランスを整える治療をします。
妻は漢方、鍼灸の方が好みに合っているようです。
ただ、西洋医学を否定している訳ではありません。
現代の西洋医学は検査での数値が全てであるように感じています。
数値を診て病状を判断し治療法を決定します。
数値の重要性は理解出来ます。
それはその時点の健康状態を現している重要な指針です。
ただ、その数値の見方と使い方が問題だと思うのです。
検査数値がある決められた範囲内に入っていればOKか?
全ての検査数値が範囲内にある人が目の前にいて、
その人が具合が悪いと訴えたとき・・・
それは「気のせいです」と言うのでしょうか。
漢方では「陰」「陽」の概念があります。
アーユルヴェーダでは「ヴァータ」「ピッタ」「カファ」の概念があります。
両者とも、今、体がどんな状態にあるかを判断する指針となります。
それを元に体全体のバランスを整えていく治療をして行きます。
即効性は無いかも知れませんが、この治療法も素晴らしいと思います。
私の知り合いにヨガの先生がいます。
70歳を越えています。
先日、奥様が転び、左手をついたとき
手首を骨折してしまいました。
奥様も70歳を越えています。
整形外科にて治療しました。
手首にガッチリとギブスが施されました。
ところが、そのヨガの先生は家に帰り、奥様のギブスを外してしまいました。
ヨガの先生曰く
「手首のギブスは手首の治療だけを考えれば最良かも知れない。
ただ、70歳を越えた妻が、重いギブスをして、
左腕を固定していたら、歩けなくなる。」
と言うのです。
体のバランスを考えると、左手のギブスは右足に影響してくるそうです。
そして、何日も続けると段々と歩行が困難になるとのことです。
70歳を越えた身には、それだけの影響があると言うのです。
老齢の身では、手首が完治することよりも
体全体のクオリティーを保つ方を優先すべきだとのお考えです。
一理あるなと思いました。